日本調剤のM&A

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調剤薬局は大手と小規模に二分化されるようになりました。
この業界における規模の大きさは基本的に店舗数によるもので、少しでも規模を大きくするために高い頻度で次々と出店しているチェーンも多いです。

ですが闇雲に調剤薬局を出店させるわけにはいかず、まずは立地調査や需要の調査、そしてライバル薬局との兼ね合いなど、様々な問題について考えた後に、実店舗の建築に移ります。
一から店舗作成を行うので人員や機器類など、あらゆるものを準備する必要があります。
こういった状況の中で頻繁に店舗を作り続けることは企業にとっても負担が大きく、高いパフォーマンスは期待できるもののリスクの大きさも気がかりです。

こういった問題をうまく解決する方法が、M&Aなのではないでしょうか。

M&Aは調剤薬局以外の世界でも一般的に行われている手法で、うまくM&Aを行うことによって、効率的に自社の規模拡大を遂行できます。
もちろんM&Aには多額の資金が必要になり、メリットばかりではなくデメリットもあるのですが、今の時代調剤薬局を成長させるためにはこの手法が不可欠でしょう。

実際に日本調剤でもM&Aを行っており、2016年には調剤薬局のパイオニア的存在でもある水野薬局を取得しています。
単純に水野薬局の店舗を得て規模を拡大しただけではなく、これまでに水野薬局が培ってきた数多くの実績やノウハウを吸収し、有効利用できるのは日本調剤にとって大きなメリットとなります。

日本調剤のM&Aの歴史は2005年からはじまっており、2005年にはフジアポデコなどを買収して、さらにその後も数多くの調剤薬局を買収しており、その数は優に10社を超えています。
単純に買収をするだけではなく、時には業務提携を行ったり出資など行い、現在では店舗数も500を超えて売上高は右肩上がりです。

またM&Aにより取得した店舗の売上高は約4.3億円と高く、取得する店舗チェーンの規模という「量」を重視したM&Aではなく、1店舗舗当たりの売上高という「質」を重視したM&Aを行っています。

これまで多くの新規出店やM&Aをしてきた日本調剤ですが、特に大きな成果となったのが上記した水野薬局のM&Aです。
ICT化は医療・調剤薬局業界にとって最大の課題ですが、水野薬局のICTを活用した店舗運営のノウハウを吸収し日本調剤既存のシステムと組合せて最大限に活用することでICT化を加速させています。

今後も質を重視したM&Aによって規模の拡大やノウハウ吸収によるサービスレベルの向上を行っていくと考えられます。

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